選択できるCT機種の追加はユーザの希望やCT機種の使用状況など考慮して順次増やして行く予定です。選択できるCT機種の追加のためには、該当CT機種の線源データの測定、モンテカルロ計算、検証など多くの作業と時間が必要となります。特にCT機種の線源データ測定では該当のCT機種をお持ちの病院や施設の協力が必須となります。
ユーザの追加希望のCT機種や撮影条件についてはWAZA-ARI開発グループへご連絡いただけますようお願いいたします。その際、該当装置の以下のご提供をお願いいたします。
追加希望のCT装置について必要な情報
@メーカー名
A装置名(Edition名も含む)
B型番
C全種類のコリメーションパターン名とそのビーム幅
D管電圧の種類
Eボウタイフィルターの種類
F C・D・Eに対応する管電流あたりCTDI free air [mGy/mAs]
G C・D・Eに対応するCTDI100中心 [mGy/mAs](撮影条件に対応するCTDIファントムサイズを利用した値)
H C・D・Eに対応するCTDI100周辺 [mGy/mAs](撮影条件に対応するCTDIファントムサイズを利用した値)
I D・Eに対応する半価層 [mmAl]
C〜Iに関しては装置マニュアルに記載されているか、記載されている情報から算出できる場合がございます。
参照例:装置マニュアルの管球情報のページ、品質保証のページ、受入試験のページ、線量と画質に関するページ、仕様・性能に関するページ
上記の情報の準備が難しい場合は、装置マニュアルの上記に対応する部分のスキャンをお送りいただくことで対応することができる場合がございます。
*必ずしも機種追加のご希望に添えない場合もございますのでご了承ください。また、モンテカルロ計算の特性上、機種追加に数か月要する場合もございます。
一般的な体幹部の撮影では両腕を上げた状態で撮影を行います。
このような背景から、WAZA-ARIv2のファントムの画像は腕が含まれていますが、成人ファントムでは腕を含まない形で計算を行っています。よって、表示上では腕が撮影範囲に含まれていますが、腕の被ばく線量は含んでいないことになります。一方、小児ファントムでは腕を含んだ状態(表示通り)で計算を行っています。
CTDIvolとDLPの線量指標の計算方法についてはユーザマニュアルの8.5節に記載しており、それぞれのCT装置で使用しているパラメータに関しては第9章に記載しています。入力する電流値やAECの有無によって大きく変化いたします。特に入力した電流値が平均電流値であるのか最大電流値であるのかは十分確認して入力いただけますようお気を付け下さい。
使用しているパラメータは実測値や参考文献の値またはユーザからの提供いただいた値を使用しており、その値については十分な確認を行っていますが、必ずしもその値を保証するものではありません。明らかに間違っていると思われる数値が表示された場合はそれらの条件や比較するCT装置のコンソール表示値などの情報についてご連絡いただけますようお願いいたします。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
「<0.01 mGy」と表示された臓器の被ばく線量は必ずしも「0 mGy」という意味ではありませんが非常に小さく、計算精度で保証できない程度の線量となります。
現状のWAZA-ARIv2ではヘリカル撮影時のoverrangingは考慮されていません。よって、設定した撮影範囲のみに照射されたと仮定された場合の線量値となっています。
臓器線量及び線量指標の計算方法についてはユーザマニュアルの5.4節及び5.5節を参照ください。
ノンヘリカルの推定線量を求める場合は Pitch factor = 1.0(ただし、ビーム幅と1スライス毎の寝台移動量が同じと想定)として計算いただければノンヘリカル時の推定線量となります。
臓器線量及び線量指標の計算方法についてはユーザマニュアルの5.4節及び5.5節を参照ください。
effective mAs は従来の管電流時間積 mAs を Pitch Factor で除した値となっています。
(effective mAs) = (mAs) / (Pitch Factor)
管電流値 mA を計算によって求める場合、管電流時間積 mAs からローテーションタイム s を割った値の入力をお願いいたします。
ご使用になられているCT機種の管電流時間積の表示値が effective mAs であるか mAs であるかを確認ください。
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